ごあいさつ

地域と世界に開かれた教育重視の研究大学

 金沢大学とその前身校を学舎とした学生は、文化の香り高い古都金沢とその地の人に恵まれ、皆さまのご理解とご協力を賜りながら、金沢大学はその環境を糧として社会が要請する人材を育て、独自性ある研究を展開してきました。
 21世紀初頭の現在、大量生産・大量消費型社会から持続可能な社会へと、時代は文明の大転換期にあります。文明を見据え、時代を切り開く英知を備え、未来を付託できる人材を育てることが大学に求められている課題です。これに呼応すべく、金沢大学は平成20年4月に「3学域・16学類」へと教育組織の一大転換を果たし、さらに平成30年4月に「3学域・17学類」へと変わりました。
 時代が期待する課題に沿うためには、当然とはいえ財政基盤の確立が不可欠であります。国立大学法人となった今、大学は自主・自律の運営が可能となり、一方で公財政支出のみに頼って経営する時代ではなくなりました。時代の激動する今を、金沢大学は学生のための大学・社会のための大学・環日本海基幹大学として、さらにわが国ベスト10大学へと発展していく好機と捉えております。
 こうした状況に鑑み、学生の修学環境の整備をはじめ、時代を見据えた研究、地域連携、国際貢献を深める活動の支援を目的とする「金沢大学基金」を平成20年3月に創設いたしました。その後、経済的な理由で修学が困難な学生を応援する「金沢大学修学支援基金」を平成28年8月に創設、さらに、サークル活動を応援する「課外活動振興基金」を平成30年3月に創設しました。金沢大学は、この基金を生かしさらなる高みを目指します。皆様のご理解と格別のご協力を、心よりお願い申し上げます。


金沢大学長 

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